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創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
牛角と祝祭・その民族系譜:615頁
第十一章 日本に祀られたインドの神々
大江戸:塩土老翁の鎮座地(6)
瓊瓊杵尊の天降り神話に係わる塩土老翁の伝承にある
「吾田長屋の笠狭」の吾田は「アタ」で、
サンスクリット語の adhi- に依るもので、
「上に、上方に」の意味であるが、
ここでは adhi-pa (支配者)、 adhi-deva (最高神)の語義で
インドラ神を表わす、インドラ神の称 sur-adhi-pa は
「神々の首長」である。
吾田は現在鹿児島県日置郡金峰町宮崎の阿多に当たる。
同町内にの花瀬は、加世田市名と同根で
「光を放つ、輝く」の意味である kasati の転訛である。
阿多の字名松田、金峰町と加世田市の境を流れる万之瀬川、
その川に接する加世田市の益山や万世は、
インドラの神の住むメル山(須弥山)の
Indra-mandia (インドラの住居)に由来すると考えられる。
松田南に鎮座する和田利神社は vadhar 名の転訛であり、
インドラ神が祭祀されていたとみられる。
vadhar は「飛び道具」で、特にインドラ神の武器「金剛杵」を表わす。
この地域にはインドラ文化に影響された支配者がいたとみられ、
そこに記紀神話の謂う天孫降臨以前に既にその勢力があったのである。
《参考》
ARPACHIYAH 1976
高床式神殿、牛頭、空白の布幕、幕と婦人、マルタ十字紋等
(アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている)
牛頭を象った神社建築の棟飾部
Tell Arpachiyah (Iraq)
ハラフ期の土器について
ハブール川
ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor
、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur
ARPACHIYAH 1976
高床式神殿
牛頭を象った神社建築の棟飾部
神社のルーツ
鳥居のルーツ
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