2014年2月9日日曜日

三星堆の祭祀(23)


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 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 旧約聖書「創世記」:牛角と祝祭・その民族系譜:498頁

 第九章 中国の祝祭と皇帝

 三星堆の祭祀(23)

 (3)三星堆の奉祭種族(9)

  この和夷とは地理志のいう南夷のことである。

 かって和夷は地名と考えていたが、

 現代になって

 西南中国の少数民族の実状が明らかになったため、

 「和夷、和蛮」の呼称を持つ哈尼族と考える見解も出てきた。

  しかし、そう解釈を狭めるべきだろうか。

 夷は本来「南夷、西戎、北狄、東夷」として使われた

 東方の異民族に対して謂われた用語である。

 それが南方を対象に使われるている事実からすると、

 そこに異民族の意味以外の解釈を許す余地がある。

 つまり、この南夷は夷族で彝族と同義である。

 彝族の言葉は「夷語」と表記されてきた。

 和夷は、哈尼族・彝族の合体語と解釈できる。

  鳥居龍蔵の報告では西蔵人(チベット族)は

 「猓猓族」をロロと呼んだが、苗(メオ)族は「マン」と呼んでいる。

 苗族は現在も彝族の東側に接して居住している古代の名族である。

 この古族である苗族が使う呼称であるからには

 漢の資料を補う重要性がある。

 「マン」は四川省の成都の北西に広がる地名

 汶山、汶川、岷山、岷江、綿用、綿竹などの

 「メン」に由来すると考える。

 つまり、彝族は四川省の西北から中央地帯かって居たのである。

 そこは涼山彝族自治州からは

 大相岺、峨眉山を越えたわずかの距離の地である。

 汶山は漢時代にもみえる都市名だが、

 汶山は岷山の、汶川は岷江の別称である。

 訓音は汶 wen 、岷 min 、綿 mien と近似する。

 これらの用語の粗である。

 《Key Word》

 雲南少数民族
 雲南少数民族

 哈尼族
 哈尼族
 哈尼族

 東夷
 東夷

 西戎
 西戎

 北狄
 北狄

 猓猓(ロロ)族
 
 苗(メオ・ミャオ)族
 苗(メオ・ミャオ)族

 《Key Word》

 漢書地理志
 漢書地理志

 書経禹貢第八篇梁州
 書経禹貢第八篇梁州

 ARPACHIYAH 1976
 高床式神殿、牛頭、空白の布幕、幕と婦人、マルタ十字紋等
 (アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている) 

  
 牛頭を象った神社建築の棟飾部



 『参考』
 Tell Arpachiyah (Iraq) 
 Tell Arpachiyah (Iraq)     
 ハラフ期の土器について
 アルパチア遺跡出土の碗形土器

 ハブール川
 ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor
、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur
 ARPACHIYAH 1976
 高床式神殿
 牛頭を象った神社建築の棟飾部
 神社のルーツ
 鳥居のルーツ

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