『Yahoo!天気・災害』
創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
牛角と祝祭・その民族系譜:261頁
第四章 大陸ケルト人-8
後から渡来した大陸ケルト人達は
先住ケルト・イベリア人の造形的工芸文化を破壊せずに
踏襲し、発展させたのである。
イングランドの錫の産地デボンよりさらに南端のコーンウォールにある
「ケルト十字架」の石造物にみられる十字は正確にマルタ十字形であり、
原初期に属するものとみられる。
後のものにみられる装飾の全く無い、石柱の頭部に円形を刻み、
その中にマルタ十字を彫ってあるに過ぎない。
未だキリスト教の影響を受けていない素朴な十字である。
このコーンウォール Cornwall とウェールズ Wales は本来同語で
「角形のウェールズ」と理解されている。
Wale は地中海の島マルタ島の首都 Valletta の語幹 val である。
つまりシュメル語 bar(交差する)と同じ「十字」を意味するのである。
また、corn はギリシャ語の κορνη (棒、杖) 、
カナアン神話の神名ホロン Horon 、
ひいてはインドの祭ホーリー祭の holi と関係する。
Cornwal は棒、ここでは柱と理解してよいと思うが、
「柱(棒)の上の十字」の意義である。
「ケルト十字架」に戸外においては石柱の頂に
マルタ十字を乗せているのが普通である。
大陸ケルト人達が先住の民の文化を抹殺しなかったのは、
彼等自身もメソポタミアのケルト(スバル)人の文化の影響を強く受けて
成立してきた共通の土壌にあったからである。
ハルスタット文化にみられる渦巻装飾などはその典型である。
ARPACHIYAH 1976:高床式神殿
(アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている)
牛頭を象った神社建築の棟飾部
『参考』
Tell Arpachiyah (Ir aq).
ハラフ期の土器につ い て
まんどぅーかネット
シュメル絵文字
シュメル語・日本語
ハブール川
ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur
《Key Word》
ケルト十字架
コーンウォール
ハルスタット文化
渦巻装飾
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