『Yahoo!天気・災害』
創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
牛角と祝祭・その民族系譜:267頁
第四章 ゲルマン-4
タナクヴィースルは黒海の北アゾフ海に流れ込むタナイス河、
現在のヴォルガ河の支流の名称で、それより東方をアーシアー、
つまりアジアであるが、
アーサランドまたはアーサヘイムと呼んだといっている。
このアーサは中国の紀元前二世紀の漢の時代の
『史記』大宛列伝に表れる「奄蔡(えんさい)」(アーサ)のことである。
史記の記述によると、現在のキルギスにいた康居(こうきょ)国の
西北二千里ばかりのところにある国で弓を引く兵が十余万人で、
はてしない大沢に臨んでいるが、それは多分北海だろうといっている。
しかし、
この北海が大西洋に連なるイギリスとヨーロッパ大陸の間の
北海であるかどうかは不明である。
彼等は紀元前二世紀頃、
第五章にいうチュルクランド、現在のトルキスタン地方から
カスピ海の北方、そして黒海の北方からコーカサス山脈の北まで、
その騎馬を駆使して活動していたと思われる。
外コーカサス山脈に挟んで現在も居住する
オセット人はこのアース Ās と同族である。
紀元前後になるとギリシャ、ローマの文献にアラーン Alān 族として表れる。
中国の史書『魏略』にも阿蘭と記述されている。
ARPACHIYAH 1976:高床式神殿
(アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている)
牛頭を象った神社建築の棟飾部
『参考』
Tell Arpachiyah (Ir aq).
ハラフ期の土器につ い て
ハブール川
ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur
《Key Word》
『史記』大宛列伝
大宛(呉音:だいおん、漢音:たいえん、拼音:Dàwǎn)とは、紀元前2世紀頃より中央アジアのフェルガナ地方に存在したアーリア系民族の国家。
奄蔡
康居
黒海
アゾフ海
カスピ海
魏略
アラン人
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