2014年6月11日水曜日

紀伊:天神族の国(1)


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 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:651頁

 第十一章 日本に祀られたインドの神々

 紀伊:天神族の国(1)
 
  「アサモヨヒ」トハ、人ノクフイヒカシグヲ云也。見<二>風土記<一>

  これは紀伊国風土記の参考文である。

 「アサモヨヒ」とは人の食べる「飲炊」をいうというのがその意味である。

 日本古典文学大系は「アサモヨヒ」は「アサモヨシ」で

 紀伊国の称辞(万葉集)、アサモヨヒは平安朝以後の音訛と注する。

 「アサモヨシ」を追求すると、

 これはサンスクリット語の Aś に係わると考えられる。

 aśnāti は「食べる、(飲食を)採る」、

 aśyati は使役動詞で「食物を与える」、

 aśana は「~を食べる、食事、食物」の意味である。

 アサモヨシはこれらの語を祖語とした「食事」である

 「飲炊」を表わす用語ということになる。

 aśana に音訓の近似する aśani は

 「電光」あるいは「稲妻」を意味するが、

 「稲」字が使われるのは、その背景にこれらのサンスクリット語の

 関係があると考えられる。

 また、aśan は「石、岩」を意味するが、

 稲と石は極めて近い関係にある。

 śāli (米)と śaila (石)とは

 双方とも漢訳では「舎利」 と表記される。

 サンスクリット語には「石、岩、雷電」を表わす用語に

 aśanan があり、その訓音も影響しているとみられる。

 アサモヨシの追求からは紀伊国にも

 サンスクリット語の文化が波及していたことが推測される。

 《参考》

 ARPACHIYAH 1976
 高床式神殿、牛頭、空白の布幕、幕と婦人、マルタ十字紋等
 (アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている) 

  
 牛頭を象った神社建築の棟飾部



 Tell Arpachiyah (Iraq) 
 Tell Arpachiyah (Iraq)     
 ハラフ期の土器について
 ハブール川
 ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor
、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur
 ARPACHIYAH 1976
 高床式神殿
 牛頭を象った神社建築の棟飾部
 神社のルーツ
 鳥居のルーツ

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