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創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
牛角と祝祭・その民族系譜:587頁
第十章 天毒とセリカ
セレスと青龍(5)
セレスとは絹を扱う商人達ではあるが、
その生産地の人々をいうものと
ラテン語、ギリシャ語では
理解されているので、
四川盆地辺りの人々ということになる。
第九章でみたように紀元前2世紀頃の
蜀の主要民族は「和夷」であった。
そして彼等の「蚕」の神として崇拝されたのは
「天斐氏」の青衣神、西王母の乗物となる「青龍」であった。
特に蜀が「青龍」の地となっていたことは、
「青龍」の地名龍門山、龍泉山の山名などにより
理解ができることを第九章で述べた。
つまり、セレス seris は、
青龍 ching-lung の転訛と考えられるのである。
倭族の後裔である日本語訓よみでは、
これを sei-ryu といい、より seris に近い。
ストラボンはセレスは紅毛で碧眼であった
と記述しているところみると、
絹を取り扱っていたのは、単に和族だけでなかったことが窺われる。
月氏(ユダヤ人)は紅毛碧眼の民といえないだろうが、
生産と流通に他の複数の種族が係わっていた表われであろう。
紀元前2世紀になっても東方の絹の生産地について
ローマでは詳しいことを解っていなかった。
当時マケドニアの商人マエスが陸路「絹の国」へいったという。
彼はそこをセリカと言ったが、
そこに十五の町があり、
首都をセラ Sera と言ったという。
この Sera も青龍を原語とするとみられる。
セレスは青龍の転訛と考えられるのである。
《参考》
ストラボン
(ギリシア語: Στράβων / Strábôn、ラテン語: Strabo,
紀元前63年頃 - 23年頃)は
古代ローマ時代のギリシア系の地理学者・歴史家・哲学者。
全17巻から成るギリシャ語で書かれた
『地理書(英語版)』
(または地理誌、Γεωγραφικά, Geōgraphiká)で知られる。
この大著は、
当時の古代ローマの人々の地理観・歴史観を知る上で
重要な書物となっている。
『参考』
前人未到の道を行く - 邪馬台国・奇跡の解法 - Gooブログ
古代史獺祭
ARPACHIYAH 1976
高床式神殿、牛頭、空白の布幕、幕と婦人、マルタ十字紋等
(アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている)
牛頭を象った神社建築の棟飾部
Tell Arpachiyah (Iraq)
Tell Arpachiyah (Iraq)
ハラフ期の土器について
アルパチア遺跡出土の碗形土器
ハブール川
ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor
、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur
ARPACHIYAH 1976
高床式神殿
牛頭を象った神社建築の棟飾部
神社のルーツ
鳥居のルーツ
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