大学院講義歴史（創世紀）: 韓と月支国(５)

2014年4月13日日曜日

韓と月支国(５)

　『Yahoo!天気・災害』
　Matのジオログ

　創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

　著述者：歴史学講座「創世」　小嶋　秋彦

　執筆時期：1999～2000年

　牛角と祝祭・その民族系譜：576頁

　第十章　天毒とセリカ

　韓と月支国(５)

　辰は十二支」のうち方角として｢東東南｣を表わすので、

　馬韓のうちの｢東南地方｣の語義が先とみられる。

　というのも、

　辰の漢音は chen で、

　韓 chan、

　絹 chüan、

　縑 chìenと訓音が近似し、

　｢チャン｣に依拠した用字とみられるからである。

　因みに｢秦｣の訓音は chìen で、

　その語義は本来禾(稲)の一種名である。

　韓の東南地方(辰)に

　｢馬韓がその東部の地を割いて与えてくれました｣
　
　というように秦の亡命者が居住したものであろう。

　この人々は秦人ではない、

　｢弁辰｣は辰のうちの｢弁｣と解釈できるが、

　弁辰はまた卡韓とも表記される。

　｢弁｣｢卡｣は同音で pìen である。

　弁は｢かんむり｣、卡は｢きまり｣で語義による共通性はなく

　その訓音に由来するとみられる。

　集韻に｢般、或作<ﾚ>卡、通作<ﾚ>槃｣とあり、

　般 pan 、

　槃も pan で pìen と近似する。

　槃は盤と同義で｢たらい｣を意味し、

　比喩として｢船｣を表わす。

　《Key Word》
　
　集韻

　『参考』

　前人未到の道を行く - 邪馬台国・奇跡の解法 - Gooブログ
　古代史獺祭

　ARPACHIYAH 1976

　高床式神殿、牛頭、空白の布幕、幕と婦人、マルタ十字紋等

　(　アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている)　