『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録13:20頁
これを見ると、
語根はイシだったことがわかる。
このイシは石の字を当てはめてみると、
石の小さいのを古語で「イサゴ」という。
これは漢字で書くと石子だから、石はイサである。
また南九州方言は母音のア=aをエ=eと訛るから、
イサはイセになる。
伊勢という名詞は南九州で生まれたことがわかる。
南九州では海岸の断崖を、
その方向によって異なった名でよぶが、
その中に「イセ」がある。
これも石壁という意味を根底にもった名詞である。
また沖縄にはシをチと発音する地域がある。
その人たちはイシキをイチキと発音するし、
南九州人はイチキをイチッと発音するから、
これらもイザナギと同じ地名である。
これまで無関係だと考えられていた市木島比売や、
その訛りである厳島の名もまた、
やはりイザナキと同じ語源から出ているから、
イザナミの命に当ることがわかったのである。
また、もっと具体的にわかるものがある。
このリストをみると淡路島に五色町があり、
他にイザナギに該当する地名が見当たらないから、
これはもとイシキへの当て字だったものが、
ゴシキと発音を変えたものだとわかる。
すると淡路島北端のすぐ対岸に、
同じ文字の五色塚古墳があり、
そのすぐ近くに一の谷という有名な地名があることも、
淡路島を拠点にしていた履中天皇の、
本領と墳墓とすれば、
イザナギ天皇の実在は、
さらに確実になる。
『参考』
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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
シュメル-人類最古の文明
歴史徒然
歴史回廊
ウワイト
1 件のコメント:
五色町 探してみてください。龍神社… 五色龍王さんと言う名の神社の龍神さんがお静まりになっていると思われます…
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