『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録13:29頁
神道は守護神崇拝で、
祭神は功績のあった故人、
原則として神像を作らない。
これは繹迦本来の仏教の教えが強く加味されている証拠。
古墳は神社と同じ。
当人を葬った墓もあれば、
神社として崇拝するために建設したものもある。
だから全国の八幡社などは古墳に代わるもの。
私たちは今もなお古墳時代の延長線上にあるのである。
仏教は殺生を嫌う。
だから漁業に従事する海人たちは仏教徒にはなれなかった。
ところが魚の名に自分たちの名をつけるイオ(魚)ニヤ人で、
ゼウスの巫女だった海人族の卑弥呼は、
ソナカ=蘇那曷叱智=仲哀天皇に迫られて、
その仏教の尼寺主(アマテラス)女王になった。
しかし漁業はともかく戦争は、国を守る基本である。
魏の侵略に敗れた位宮は、
倭国外の拘奴国王として立ちながら、
それでも同族として倭国連邦に武装を勧めた。
卑弥呼は仏教に忠実であろうとして、
魏との親善で侵略を防ごうとして親魏倭王の地位を得たから、
老いの一徹で位宮案をはねつけた。
だが高句麗滅亡と三国争覇の現実を見てきた武将・位宮は同志を募って
卑弥呼政権打倒の狼火(のろし)を挙げた。
これが卑弥呼が死ぬ直前の大乱だったのである。
鬼道=仏教の尼女王・卑弥呼の、
こうした立場がわからなければ、
卑弥呼政権がなぜ崩壊したのか、
史実『魏書倭人章』記録の、
最大の核心さえ理解することはできない。
『参考』
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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
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