『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録13:30頁
これが説話化したものが、
天照大神とスサノオの『誓約=うけい』であり、
八俣大蛇退治なのである。
それらは古来の竜退治神話と混じり合って、お伽話化しているが、
史実は現代とも共通する生々しい宗教政治の悲劇だったのである。
それはまた、
彼らがバビロンのギルガメシュや、インドのクリシュナや、
ギリシャのアポロンやペルセウスの竜や蛇や怪物退治の伝説を
知っていた人々だったことも、
併せて私たちに教えてくれる。
だから神道は世界の
「八百(やほ)・萬(よろず)の神々=多種類の宗教」を含んでいる。
決して絶海の孤島に孤立していた蛮人が、
幼稚な空想を逞しくして、
でっち上げた宗教なんかではなかったのである。
魚の名といえば、伊弉諾にあたるイサナがある。
これは「勇魚」と当て字するが鯨のことである。
古代人はそれが哺乳類であることを知らなかったから、
最大の魚類、魚の帝王だと思っていた。
インドではそれをマカーラと呼ぶ。
馬韓という国名はマカラと読める当て字だ。
鯨はまたインド語でガジャミナという。
ガジャは象、ミナは水・海で、
「海の象」という意味だ。
薩南のトカラ列島にある
「臥蛇(ガジャ)島」は
象の頭そっくりの岸頭をもち、
鯨を思わせる姿をしていて、
そこの住民がインド系だったことを今もなお証言し続けている。
それはさらにシバ神の別名が、
イス、イサ、イサナだということにも固く、結びついている。
『参考』
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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
シュメル-人類最古の文明
歴史徒然
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ウワイト
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