2010年12月10日金曜日

古代の多国籍信仰が凝縮した証拠群

『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録13:30頁

これが説話化したものが、

天照大神とスサノオの『誓約=うけい』であり、

八俣大蛇退治なのである。

それらは古来の竜退治神話と混じり合って、お伽話化しているが、

史実は現代とも共通する生々しい宗教政治の悲劇だったのである。

それはまた、

彼らがバビロンのギルガメシュや、インドのクリシュナや、

ギリシャのアポロンやペルセウスの竜や蛇や怪物退治の伝説を

知っていた人々だったことも、

併せて私たちに教えてくれる。

だから神道は世界の

「八百(やほ)・萬(よろず)の神々=多種類の宗教」を含んでいる。

決して絶海の孤島に孤立していた蛮人が、

幼稚な空想を逞しくして、

でっち上げた宗教なんかではなかったのである。

魚の名といえば、伊弉諾にあたるイサナがある。

これは「勇魚」と当て字するが鯨のことである。

古代人はそれが哺乳類であることを知らなかったから、

最大の魚類、魚の帝王だと思っていた。

インドではそれをマカーラと呼ぶ。

馬韓という国名はマカラと読める当て字だ。

鯨はまたインド語でガジャミナという。

ガジャは象、ミナは水・海で、

「海の象」という意味だ。

薩南のトカラ列島にある

「臥蛇(ガジャ)島」は

象の頭そっくりの岸頭をもち、

鯨を思わせる姿をしていて、

そこの住民がインド系だったことを今もなお証言し続けている。

それはさらにシバ神の別名が、

イス、イサ、イサナだということにも固く、結びついている。

『参考』

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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
シュメル-人類最古の文明
歴史徒然
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