『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録13:21頁
では、彼が訪れたという愛妻・イザナミの命の墓はどこにあるのか?。
それもこれで完全にわかる。
五色は「イシキ=石王」で男王。
女王なら「石女=イシメ・イシミ」である。
これはわかり易い。
イシミ=石見だから島根県の石見(イワミ)。
するとその県名に冥界を意味する
「根」の字がついている理由までわかる。
スサノオの命は死んだ母の居る冥界
「根の国」へ行きたいと泣きわめいたと
『記・紀』に書いてある。
そして命は同じ県の出雲神話の主人公である。
それが荒唐無稽な神話ではなく現実の歴史だったことが、
これで見事に立証できた。
そればかりか、
これまで四国経由だけしかわからなかった、
倭の五王の移動コースには、
山陰経由コースもあったことが新たに見えてきた。
すると履中天皇が、讃・珍・済・興・武に合わず、
はみ出している理由もわかった。
また珍も、
皇位につかなかったと書かれている
宇遅能和紀郎子(ウチヌワキイラッコ)にしか合わないのに、
『記・紀』の記述とは食い違って、
珍の獲得した領土の大きさは、
淡路島の津名から血沼の海をこえて紀伊に及び、
以後の天皇政権の、
奈良への北上を可能にした。
だから倭の五王の記事と、
『記・紀』の天皇系譜とに大きな不一致点を残していた
この宇遅能和紀郎子と履中天皇の問題は、
今、こうして山陰コースが実在したという動かぬ証拠が揃ったことで、
一挙に疑問が吹き飛んで、大きく前進したのである。
『参考』
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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
シュメル-人類最古の文明
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