『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録14:9頁
こうして伊弉諾尊・伊弉冉尊の実態がわかると、
史実が見えてくるだけではない。
それが過去の名詞の読み誤りを、
はっきり指摘し、正しく真実のものに訂正させる。
例えば戦前、
日本史で一番重視されていた
「神武東征」の冒頭に出てきて、
しかも天皇が東へ向かって攻めるのを諦めて、
南へ大迂回することになった、
兄・五瀬の命の名も、
過去は「イツセ」と発音するのが定説とされてきたが、
それが間違いで、
五瀬ノ王は「イセナギ」が正しかったと、
次のような多くの発見の累積で明確にわかっているのである。
それは彼の個人名とされてきたものが、
① 石から伊勢に至る一連の発音と、当て字変化の中の名乗りだったこと。
② それは伊弊諾尊・伊邪那岐命という当て字でよく知られた名乗りであること。
③ それは世襲の名乗りであること。
④ それは本来はイスケンダルや伊勢の王、
すなわち伊勢の大神に当たる最高位の称号であったこと。
⑤ それはまた後世に、順位が入れ換わって
「天皇」と書かれるようになった政権トップの称号だったこと。
⑥ その入れ換わりが仁徳天皇のときに見られること。
⑦ だから最も有名な岐・美2神の、
「天の御柱巡り」の、
どちらが先に声をかけるかという
男女の尊卑入れ換わりの説話は、
仁徳夫妻の話であって、
⑧ 語源はバーリ語の
「リシ=神仙・最長老」の大隅訛り
「イシ」であることなどなど。
『参考』
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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
シュメル-人類最古の文明
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歴史学講座『創世』
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