2010年12月19日日曜日

天皇を超える最高位名だったイザナギの総括

『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録14:9頁

こうして伊弉諾尊・伊弉冉尊の実態がわかると、

史実が見えてくるだけではない。

それが過去の名詞の読み誤りを、

はっきり指摘し、正しく真実のものに訂正させる。

例えば戦前、

日本史で一番重視されていた

「神武東征」の冒頭に出てきて、

しかも天皇が東へ向かって攻めるのを諦めて、

南へ大迂回することになった、

兄・五瀬の命の名も、

過去は「イツセ」と発音するのが定説とされてきたが、

それが間違いで、

五瀬ノ王は「イセナギ」が正しかったと、

次のような多くの発見の累積で明確にわかっているのである。

それは彼の個人名とされてきたものが、

① 石から伊勢に至る一連の発音と、当て字変化の中の名乗りだったこと。

② それは伊弊諾尊・伊邪那岐命という当て字でよく知られた名乗りであること。

③ それは世襲の名乗りであること。

④ それは本来はイスケンダルや伊勢の王、

すなわち伊勢の大神に当たる最高位の称号であったこと。

⑤ それはまた後世に、順位が入れ換わって

「天皇」と書かれるようになった政権トップの称号だったこと。

⑥ その入れ換わりが仁徳天皇のときに見られること。

⑦ だから最も有名な岐・美2神の、

「天の御柱巡り」の、

どちらが先に声をかけるかという

男女の尊卑入れ換わりの説話は、

仁徳夫妻の話であって、

⑧ 語源はバーリ語の

「リシ=神仙・最長老」の大隅訛り

「イシ」であることなどなど。

『参考』

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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
シュメル-人類最古の文明
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