『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録13:24頁
次は視点を「石の王」のバリエーションに移そう。
王は「カミ」とも読まれてきた文字である。
だから石の王は「イシのカミ」でもある。
これに当て字すると「石の上」。
奈良県の天理市にある有名な神宮名と同じになる。
ここではさらに発音が変ってイソのカミになっているので、
イザナギと同じだとは気付きにくいが、
その祭神は布都御魂(フツノミタマ)大神、
神武天皇東征にまっわる神剣だとされている。
しかし実在の確かな配祠者は、
さきの印色入日子・五十瓊敷入彦の命だから、
こうして順序を追って検討していくと疑問の余地はない。
では、この神宮はどのイザナギを祭っているのであろう?。
ヒントは丹波市(いち)というそこの旧地名にある。
兵庫県北部から来たという地名になっている。
でも、
地名は祭神たちと何の関係もない先住民以来のものか知れない。
しかしこの旧官幣大社には神宝がある。
「出石(イズシ)の神宝」など
『記・紀』の天の日矛の記録にあるものが、
今も保存されている。
天の日矛が卑弥呼の夫・ソナカであることは、
すでによくご存じである。
彼は多遅摩=但馬にその神宝と子孫を残した。
それがあるのだから兵庫県北部から釆たことは、
2重の証明をもっている。
すると神剣・布都御魂(フツノミタマ)を
神武天皇に献上した高倉下(タカクラジ)とは
コウクリ家への当て字で、
その真南に明石があって、
北の黒と南の赤が、
彼らがギリシャ系だということまで立証している。
『参考』
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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
シュメル-人類最古の文明
歴史徒然
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