『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録11:12頁
だが、これまで『神話』と単純に分類していた学問が、
いかに不完全なものだったかも、すでにおわかりになっている。
それは神話と呼ばれたそのものが、史実を表現するための、
当時としては当然の「表現法」であり、
聴く者に理解しやすく、記憶しやすくする、
優れた教育法でもあったからである。
だから、それは単なる海外知識の受け売りではなく、
現実に起こった事件の記録法だったのである。
それは山上王位宮が魏軍との戦いに敗れて高句麗を脱出したとき、
鴨緑江海軍を率いていた
海人族の王・旦波の比古多多須美智能宇斯(ビチヌウシ)王の船で
琉球へ逃れたが、
それは位宮がビチヌウシに恩恵を施していた
報恩の行為だったことが琉球を竜宮に、
位宮を浦島太郎に、
ビチヌウシを亀に置き替えると鮮明に見えてくる。
高句麗はタカグニだから太カ国、その王だから太郎。
大国は沖縄~大隅語で
大=ウ、国=ラで「ウラ=浦」、「之国はシマで島」、
ビチヌウシはインドの最高神ビシュヌウのことで、
昆紐縫神(ビチュヌウシン)などの当て字があるから、
シをチと発音する沖縄語の影響で
美智能宇斯(ビチヌウシ)と書かれていることが分る。
このビシュヌウは
インドの創世記『乳海攪拌』では、
巨大な亀に変身して乳海の底に沈み、
巨大な回転軸マンダラ山を受ける軸受けになって、
不死の甘蕗をつくる。
だから美智能宇斯は亀なのだ。
これで神話や説話は史実の表現だと確信できるのである。
『参考』
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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
シュメル-人類最古の文明
歴史徒然
歴史回廊
ウワイト
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