『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録11:23頁
しかし、浦島神社まで建てて祭るというのは、
血縁関係があるからである。
またこの蓬莱の語源がギリシャ神話のホーライであり、
台湾が今もホーライと呼ばれていることも、
よくご存じの通りでその血縁は他の地名にも及んでいるはずである。
そこで宮津市の地名を見て見ると、
まずこの「日置」が鹿児島県では、
郡になっている建国史上重要な地名である。
また丹後という国名そのものが、
タニ=種、ゴ=子で種子島からの移住を
記録していることもすでに検討ずみであるから、
種子島の海人王・ビチヌウシン(亀)の娘を
亀比売と呼ぶことも決しておかしくない。
むしろ、非常に詳しい知識をもっているというべきだ。
こうみてくると、
与那国人は浦島伝説とペアになることで分布先を明示している。
だからそれらの地名は、単に発音が共通しているというだけでなく、
それが地域による発音変化で、
その移住・拡大は、疑う余地がないと、
はっきり証明していると断言できるのである。
また丹後から真南に南下したコースには、
兵庫県最東部の猪名川と、
大坂府北部の箕面市から兵庫県宝塚市にまたがる
稲(いな)地方がある。
その宝塚市には蓬莱峡と呼ばれる名勝があるが、
浦島伝説は今では忘れられて僅かに地名だけが残っている。
この稲が、
百人一首の「イナの笹原、小夜更けて」のイナであり、
孝徳天皇朝の豊日の国の母体になった地域なのである。
『参考』
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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
シュメル-人類最古の文明
歴史徒然
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