『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録11:32頁
だから、
まず文献に使われている文書の一字一句から
定義を確立して行かねばならない。
それにはその言葉が何語かと確実な答を積み重ねることから始めなければ、
どんなに苦労しても徒労に終る。
この点、私たちは
ギリシャ語、
マレー語、
パーリ語が
古代の日本で大量に使われていた事実を
確認しており、
中国語の影響も加算済みで、
大量の言語群の整理、分類も終っている。
今ではこの不動の基礎の上に立って、一つ一つ結論をみつけ、
それを正しい位置に配置して組み立て、
動かない立体像を再構築することができることを再立証した。
文献記録という面からも、
倭の五王には『宋書』という中国『正史』があり、
その登場者を同時に記録した『記・紀』と『三国史記』がある。
この複数記録のもつ相互補完牲を活用して、
どれだけ大量の真実の歴史が取り出せるかを、
実験してみたのである。
この強力な記録群の上に、
さらに五王がパーリ語使用者だったという確証が加わったので、
倭の五王は建国史中でも最高に恵まれた素材になったから、
これまで全く未開のままだった
『記・紀』解読と実態の解明を、
我が国建国史復元の最大の突破口として選んだ。
その結果はご覧の通り、
かつてみない満足なものになった。
日本史学最初の史実徹底復元が実現したという意味でも、
本号は輝かしい金字塔、最高の記念碑の一つになったと自負している。
『参考』
翻訳と辞書 [無料]
リンクフリー〔UTF-8 対応版〕
小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
シュメル-人類最古の文明
歴史徒然
歴史回廊
ウワイト
0 件のコメント:
コメントを投稿