『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録11:22頁
<稲>は<イネ>・<イナ>の発音があるから、
九州北部には後漢の皇帝に金印をもらった<委奴国>があったし、
その北東に島根と鳥取両県にまたがる米子の大平野がある。
また丹後からの北陸道と京都からの東海道が出会う
琵琶湖東岸の分岐点は米原で、
今はマイバラと発音しているが、
与那原と同じ発音でも読めるから与那国人の遺跡とみると、
その東に木曽の伊那盆地があり、
木曾川に浦島伝説で名高い「寝覚の床(ねざめのとこ)」があり、
下流の恵那(えな)峡も<イナ>⇒<エナ>で発音変化だ。
丹後の伊根町は、天の橋立(あまのはしだて)で有名な宮津市に隣接している。
その天の橋立(あまのはしだて)を北へ渡るとすぐ
難波野で、そこに竜神社がある。
また少し行くと日置(へき)にでる、
ここが『丹後国風土記』で有名な
「水江(みずのえ)浦嶼子(しまこ)」の居た日置の里で、
ここにあった筒川村に筒川の嶼子という男がいて、
海で五色の亀を釣ったところが、
それが美女・亀比売になって海中にある
蓬山(ほうざん)(蓬莱山(ホーライさん)=冥界)へ連れて行く、
そこには眼も輝く御殿があり、
そこで亀比売と楽しい3年を過ごした後、
父母が懐かしくなり筒川へ帰ってみると、
実は300年後で、知っている者は一人もいない。
そこで土産の玉厘(くしげ)を開けると、
蘭のようなものが空へ閃きながら飛んでいってしまった。
という話である。
ご覧の通り、一般に知られている浦島太郎の話とは非常な違いが眼につく。
これは、
本来の垂仁天皇の歴史が忘れられた後に、
再構成されたものだと証言している。
『参考』
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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
シュメル-人類最古の文明
歴史徒然
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