『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録11:11頁
この3貴子分治は、
淡路島での国生みの後、伊耶那美の命が亡くなり、
悲しんだ伊耶那岐の命が後を追って冥界へ訪ねて行き、
そこから逃げ帰って、
死の汚れを落とすためにミソギをすると、
両眼と鼻を洗うたびに3貴子が誕生したので、
「天照大御神は高天原(天界)を、
月読の命は夜食国(冥界)を、
須佐男の命は海原を治めよ」
と分治を命じた。
というのと、全く同じである。
これはただ似ているだけではない。
3人という数も、治める場所も、
また3人が支配者の子供だという点も完全に一致している。
しかもこの話に至る出発点もまた、
オルペウスが死んだ妻を訪ねて、
冥界へ下って行ったギリシャ神話と全く同じである。
だから世界には、この種の同じ神話があちらこちらにあって、
共通しているのかといえば、
このギリシャと日本のもののほかには、どこにも存在しない。
この2神話の共通は古代日本にギリシャ文化が入らない限り、
絶対にありえないことだという結論になるのである。
そればかりでなく、
天界を治めたのはゼウスと天照大御神だが、
この天照は「天のゼウス」に対する
「天」「照神=ゼウシン=ゼウスの(南九州語)」という
当て字がもとになっていると、
簡単に見抜ける用字になっている。
さらに追及していくと日本神話と呼ばれているものは、
ギリシャ神話によるものを100%含んでいるという論文を、
私はすでに脱稿している。
『参考』
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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
シュメル-人類最古の文明
歴史徒然
歴史回廊
ウワイト
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