2010年9月21日火曜日

応神以前抹殺の愚行を立証する一大知的財産

『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録10:32頁

以上で、これまで古代人の空想が生んだフィクションだと決め付けられていた

「国生み」とそれに続く部分の「神々?」は、

本当は架空の「名だけの神」ではなく、

実在した人々の一種の「戒名」であり、

「歴史」を記録した貴重な文化財だったことが確認できた。

本号の主題である応神天皇の実在はもちろん、

そこに名を連ねた人々もまた、

実在者だったことが完全に立証されたのである。

だがその実在は、

それらの名乗りが示す地域の領有者だったという事実に支えられている。

だから応神以前の天皇たちが、

西暦紀元の前後に奈良の橿原で即位した

神武天皇以後ずっと奈良や畿内に都していたとする

邪馬台国大和説や畿内説だと、

近畿には3世紀より前の天皇陵古墳はなく、

それらの名乗りが示す移動の記録も無意味になり、

その実在を認めることができず否定するしかない。

大和鋭や鶴内説は応神天皇を抹殺するばかりでなく、

応神以前の卑弥呼の実在まで否定している事実をよくご確認戴きたい。

卑弥呼は畿内にいたと主張しながら、

その卑弥呼の存在まで否定して、

しかもそれに気付かないのは余りにも哀れである。

野蛮な妄想とされてきた

『国生み神話』は今、

応神以前を神話だと称して抹殺した連中の

無知と粗雑と暴挙を暴落し立証して、

私たち日本人の一大知的財産になったのである。

『参考』

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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
シュメル-人類最古の文明
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