『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録10:30頁
またそれと関連づけてある尿は、佐賀県の伊万里という地名に合い、
大阪市の今里はその子孫だが、イマリ、イマザトと読み替えているのも、
原音イバリが尿を意味するのに耐えられなかったためである。
しかしもともとは「イバリかえって=威張り返って」いたことが、
この日本語の存在で証明されている。
なぜなら「威張」は漢字だが中国語ではない。
日本語が先に生まれてから、後で当てた当て字だからである。
次の和久産巣日神はワクムスビの神と読まれてきた。
『魏書倭人章』には狗奴国は「不属女王」と書いてあった。
しかし壹與時代にはそれが逆転した。
そして倭がウワイでなくワと読まれる時代には
その倭国と狗奴国は一つになっていた。
このワとクを一つに結んだ人物が、
まさに和久産巣日神なのである。
これが生きた人物の代名詞であることは疑いない。
次は豊宇気(ウケ)毘売神で、
伊勢神宮の外宮の主・豊受大神と同名である。
このウケは御食津のオケの南九州語ウケと同じだから豊御食。
いま見た大宜都比売神=豊御食炊屋比売命(推古天皇)と
同じ名乗りになるから、
歴代いた天照大神と同じく、
豊受大神もまた世襲の職名だとするのが正しい。
だから以上も何も野蛮でも奇妙でもない現実的な実在者のものばかりで、
むしろ当時の古代世界では、
高度の精神文明の産物だったのである。
『参考』
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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
シュメル-人類最古の文明
歴史徒然
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