『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録18:12頁
では、もう一度、西へ戻って中国を見てみよう。
北京の北西、万里の長城を僅かに越えたモンゴル地区に、
1カ所だけ中国名の「集寧=チーニン」という都市がある。
これは漢代の発音ではシューネー。
「子」の2音「シとネ」に合う。
これはその位置からみて殷墟を西とする中国内の『干支圏』だが、
常陸稲敷を東とする広域の『干支圏』を考えると、
北はどうしてもシベリヤでなければならない。
シベリヤの北部、東経130度線に沿ってチクシがある。
これを干支とみると沖縄語のシはチ、コはクで、シは本土語だから、
3つとも「子」の3音。チクシは筑紫だから、
それは国名以前に縄文時代の干支用語だった可能性が出てきた。
なぜならシベリヤを西へ、ウラル丘陵北のコミ自治共和国まで行くと、
そこにもシクチフカルがある。
逆になっているがシとクとチが揃っている。
子の3音であることには変わりはない。
ここまでくると私たちの日本語がウラル・アルタイ語系の言語だという事実と重なって来る。
これまでは、その辺りからやってきてた北方騎馬民族が、5世紀に我が国に侵入してきて、
それまでの崇神天皇や卑弥呼系の天皇家を滅ぼして、
新しい天皇家を作ったという江上説の一派が、
ウラル・アルタイ語を「動かぬ証拠」として我が国の古代史を牛耳り、
文部官僚もそれを金科玉条として歴史教育の基礎に据えてきた。
だが今それに疑問が生まれたのだ。
殷墟
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チクシ
集寧
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