2011年1月20日木曜日

「黄泉戸喫(よもつへぐい)」は古代ギリシャの古い法律

『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録15:11頁

それはもういうまでもなく、

古代ギリシャの法律だったのである。

しかしこの話の原話がギリシャ神話中の

「オルペウスの冥界降だり」であるからというのではない。

オルペウスとこの話は細部ではだいぶ違っている。

ただ着想だけを利用して、

実際にあった歴史を巧みに表現したものが、

伊弉諾の尊の

「黄泉(よみ)の国、降だり」だというのが正しい。

ギリシャの黄泉(よみ)の国の王・ハデスは、

ゼウスと収穫の女神・デメテルとの

娘・ペルセボネを誘拐して黄泉に連れて行った。

デメテルはゼウスに娘を取り返すように裁きを求めたが、

ゼウスは弟にワイロを貰っていて、

妻の頼みをきかない。

デメテルは怒って大飢饉を起こす。

困ったゼウスは

「ペルセポネが黄泉で何も食べていなかったら連れ戻せるが、

もし何か食べていたら、所属を決める古来の法律によって、

ペルセポネはハデスの客ということになり、ハデスの妻になるしかない」

という裁定を下した。

ところがデメテルに恨みをもつ庭師が、

飢えと乾きに苦しむペルセボネに、

水々しいザクロを与え、彼女はそれを食べてしまった。

ハデスはオリンボスの法廷で、

その事実を証拠に「彼女は私の正当な妻だ」と主張したので、

デメテルは敗訴してしまった。

この古代ギリシャの珍しい法律が、

そのまま伊弉冉尊説話でも

「黄泉戸喫(よもつへぐい)。戸=国籍」の法律として使われ、

国民を納得させていたのである。

『参考』

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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
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