『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録15:9頁
応神天皇は神話どころか、
統一国家をつくった生ま身の天皇だった。
ではなぜ?…それが可能だったか?。
武力が優れていたからか?。
国家というのは、
単に土地を占拠すればいいというものではない。
そこに住む国民がいて、
何かの産業に従事し、
その経済力を活用せねば王も軍人も役人も、
その国を維持して行くことはできない。
たとえ敵には負けなくても、滅びてしまう。
しかしどんなに原始的でも経済活動には、
利害が相反するジンクスがつきまとう。
労働は時間と体力と資本を消耗する損失であり、
その結果得られた収穫の代価=収入がその損失を上回らなければ永続きしない。
その体制は滅びてしまう。
けれども代価を払わずに収穫を奪い去る盗賊がいる。
ところが古代社会を支えていた農水産業は、
広い面積の土地や水域から収穫するしかないから、
不眠不休で見張っているわけにはいかない。
だから常に盗まれ、紛争が起こる。
それを防ぐには強奪者を
捕らえて処罰する強い警察力がいり、法律がいり、
それらを支える権力と給与がいる。
さらに必要なのは侵略者を撃退する兵力で、
これらがなければ国民が従わないから、
国家も政権も成りたたない。
だがそれには国家の構成と、
不正を処罰する根拠になる法律と税収がなければならない。
『参考』
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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
シュメル-人類最古の文明
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歴史学講座『創世』
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