『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録14:32頁
天皇家が、
武家政治時代に実質的支配力を失いながら、
中国歴代20数王朝のように滅亡することなく現存しているのは、
土人の酋長が唱える単なる故事つけ神話や妄想神話ではなく、
シュメル~ギリシャ~インドの先進文明を、
3000年を超えて伝え続けてきた、
高度の文化所産である
神道の「人倫哲学」が、
皇室の基盤を確固としたものにしていたからである。
なのに欧州・中近東では、異教文化に改宗した王家が、
20世紀までにほとんど絶滅して、
その愚行の具体的証拠に過ぎないピカピカの王宮を残し、
恥を永く宣伝し続けているのは、
そうした高度の
「国民を主(しゅ)にした真の政治」を忘れて、
勝てば官軍式の王権神授説を国民に押しつけた
「成金」王族が、
一時的な僥倖を永続するものだと錯覚し、
自分たちを「神」と過信したためで、
私たちからみれば、
あわてて「自殺」した愚か者たちにしか見えない。
いま娯楽や酒食に溺れる国民をみて国を憂える余り、
明治以革の愚行の弁護に懸命の人もいるが、
それが、国連の5分の1の出費を賄いながら、
安保理の常任理事国にさえなれないガンになり、
天皇家の立場もまた悪くしている。
しかし我が国建国の史実復元は素晴らしい展開をみせて、
私たちが戦後もった劣等感を一掃した。
今こそこれを最大限に活用普及して、
国民に生命と祖先の甘とさを自覚させる
「新しい知性教育」への、
大転換が必要だと思う。
『参考』
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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
シュメル-人類最古の文明
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