『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録12:13頁
真若の語源候補はもう1つある。
それは鉏友が吉備子でエビスのモデルであり、
「大国(だいこく)」すなわち
卑弥呼政権の倭国連邦を譲った側だからである。
その当事者の大国主の命は、
古来「ダイコク」と呼ばれて、
インドのマハー・カーラ=大黒天
(シバの一名で世界の主宰者)と同一視されている。
(後世に最澄が比叡山に祀ったのは中国仏教からの再輸入である)
それが何故?問題か?。
それはこのインド神名が、
やはりマハカラ、
すなわちマハカで、古代人ならもちろん、
戦前の日本人でも「マワカ」と発音する名をもっているからなのだ。
「マワカ」は、
その語源が大国主一族を意味する「マハカ」だった可能性が少くない。
しかし
「まさか、インドの神名が、
古代にそんな使い方をされたとは、信じられない」
という人もあると思う。
でも垂仁天皇の后妃の父は、
美知能宇斯ン=ビチュヌウ神という
シンドゥ教の最高神の名を現実に名乗っており、
『古事記』は、さらにそれを
「天の御中主(ミチュウヌシ)」と当て字して、
開巻第一の創世記に、
宇宙に先ず出現した最高神の位置に据えている。
オオクニヌシは確かに倭国(オオクニ)の主であり、
当時の日本列島最大の大国・倭人連邦の支配者だったから、
大国主と呼ばれるのは当然で、
その大国(だいこく)と通音の大黒天に擬しても少しも不当ではないから、
マハカを、その一族の王の代名詞に使っていても不思議ではない。
『参考』
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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
シュメル-人類最古の文明
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