『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録12:24頁
以上で、もう一つわかることは、
死者を神とするそれらの信仰と思想は、
どこのものかという点である。
系譜に羅列されたそれらの神々は、
死後霊的な存在になったものとして尊崇の対象になっている。
死者を死後も意思をもち続ける霊的存在とする
宗教をなんと呼ぶか?と困った帯方郡使が、
生者の宗教『道(どう)』と対称的な死者の道だから『鬼道(どう)』だ、
と命名したことは、
それがシンドゥ色を残す原始仏教だったことを実に明確に表現しており、
鬼(キ)をオニと発音する語源が「倭人(オニ)」だったことも、
「桃太郎説話=位宮による旧卑弥呼連邦の征服プラス
その東征による類似伝承地の拡大分布」が、
相互に見事に立証しあっている。
もちろん豪勇で人を助けるスサノオや、
空からモミを播いて豊穣をもたらすニニギの話などもあるが、
それは全てギリシャ神話の援用で、
その量は『日本神話』の100%に見られる。
だから神道とは、
ギリシャ神道と原始仏教との混血児だという以外に納得のいく答はない。
これは神社建築の様式が一定せず、地域差がみられることでも、
単一の神道というものはなかったことがわかる。
それが明治の「廃仏棄釋」政策によって
唯一の『神道』だとされたために、
真実の歴史がネジ曲げられた。
しかしそんな政策は、
偏狭な国家主義が生んだ極悪の亡国の愚策で、
それが大日本帝国を自滅させた大罪を、
忘れることは絶対に許されない。
『参考』
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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
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