『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録12:14頁
しかし、それが何故?、品陀真若に使われたのだろう?。
この答は高木入比売と中比売、弟比売という彼の3人の娘が、
応神天皇の后妃になったことで推理できる。
この結婚は女王の夫として応神天皇が、
品陀真若のもっていた政権を受け継いだことを示している。
それは間違いなく「国譲り」だから、
品陀真若は大国主なのである。
すると大国主=品陀真若でなければ
マハーカーラではないから、大黒天ではなく、
従ってダイコクサンと呼ばれることもない。
真若は「皮纏ふ」だけでなく、
大黒天の意味も複合して持っていたことは間違いない。
またスサノオの命の娘・多紀理(タキリ)毘売も
大国主の命の后である。
高城入姫、高木之入比売もタキリヒメと読めるから、
当て字が違うだけである。
これは偶然なのか?。
他に理由があるのだろうか?。
この疑問には、
加治木義博著『異説・日本古代国家』が正しく答えている。
この本は会員の皆様はもちろん、会員以外の多くの愛読者の皆様や、
若い学者の方々から実に多数のご注文を戴いているが、
何分30年以上前の出版で、
すでに絶版になっていて、いまだに再版できないでいるので、
せめて、この部分だけでも、ここで再録してご覧に入れたい。
すでにご所持の少数の皆様にはご退屈かも知れないが、
こうした事情をご高察の上、少しだけご辛抱をお願いしたい。
『参考』
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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
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