2010年11月9日火曜日

世襲の称号による類似系譜の混乱

『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録12:25頁

出雲の神々は大半が同じ神の別名だったことが明瞭にわかった。

整理すると膨大に見えた系譜が収縮する。

だがその中には阿遅鉏高日子根という、別名のない固有名詞も確かにある。

ところがこの名の持ち主は、

卑弥呼がソナカと結婚した後の事件記録『天の稚彦伝承』に登場し、

その別伝も崇神天皇記と垂仁天皇記に入っているから、時間帯がはっきりしている。

すると次のような複数の、まぎらわしい系譜の正体が、始めて明確に区別できる。


イザナミ イザナギ        イザナミ イザナギ    イザナミ  イザナギ
└┬──┘                 └┬──┬┘         └─┬─┘
天照大神 足仲王          天照大神 スサノオ    天照大神 スサノオ
│└───┘ │                └───┘ │        │└───┘
タキリヒメ 大国主                品陀真若   大中津姫    天皇
│└────┬┘                 ┌───┘          └────┬┘
タカヒメ 阿遅鉏高日子根    タキリヒメ 誉田天皇        天皇
└─────┘                  └─────┘

『参考』

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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
シュメル-人類最古の文明
歴史徒然
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