『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録09:12頁
私たちが発見した巴利国の遺跡・隼人町には霧島から流れ下る天降川があるが、
その発音はアモリ川またはアムイ川である。
<足守神社>が<珍の神社>であることは動かない。
同名のアモリ川は、
中国東北区(旧満洲)とロシアの国境にもあることも以前お話しした。
中国名は<黒竜江>だが、現地では<アムル>と呼んでいる。
そこはかつて高句麗領だったのだから、
日本語名が残っていても当然で不思議はない。
シベリヤがシバレル土地、スベル土地。
バイカル湖が貝狩る湖という日本語であることをお話ししたことなどと併せて
再確認しておいていただきたい。
そんなところまで南九州語の地名が分布しているのだから、
和歌山に<アモリ>という南九州語の名をもつ神社があるのは当然といえる。
履中天皇たちが南九州語を話していた証拠の文化財であり。
同じコースを描く神武東征記事の原型でもあるのである。
『記・紀』はご存じのとおり中国向けに書かれた宣伝文書と見るべきものである。
だからこの自殺記事の前には、
和邇(ワニ)吉師(『日本書紀』の王仁(ワニ))が
『論語』十巻をもってきた記事まである。
宇遅能和紀郎子と仁徳が皇位を譲りあったというのは、
その『論語』が教える儒教のモラルであり、
5世紀当時の日本人の道徳観ではないから、
それは真実の記録ではなく、
8世紀の大和政権が考案した、あくまで中国向けの宣伝記事とみるほかない。
『参考』
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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
シュメル-人類最古の文明
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