2010年6月3日木曜日

瓊瓊杵(ニニギ)の命の出発点は何故?淡路島か?

『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録08:23頁

以上で、

神勅の豊葦原瑞穂の国も、天孫降臨とは何であったかも、

その時期もわかった。

それは在来の解説が唱えたような神話ではなく、

現実にあった有史時代の史実だった。

さらにその変動がどこまで波及したかもわかっている。

またこれで、天孫降臨は従来いわれてきたような

「天皇政権正当化用の作り話」でもなかったことの確認もできた。

ではこの天孫降臨という史実の細部はどんなものだったか?。

なぜそんな国土回復が企てられたのか?。

主人公の瓊瓊杵(ニニギ)の命や天照大神とは維だったのか?。

考証に入ってみよう。

豊葦原瑞穂の国の範囲が詳細にわかり、時代もはぼわかったから、

それは倭王・済の反正天皇か倭王・興の安康天皇以後の統治圏だとわかる。

そこへ天から降臨するというのだから、出発点は天の国。

テンかチヌかアマのつく地名のあるところである。

それなら大阪湾の対岸にある。

前にもお話しした

倭王・珍(履中天皇)や倭王・済(反正天皇)の基地だった淡路島で、

そこにはアマ(阿万=南淡町)があるし、

津名郡のツナがチヌであることもご存じの通りである。

これらの地名が古代からのものであることは、

『記・紀』に「淡路の海人(あま)」という名があることでも確認できる。

これらの天は海女であり尼でもあって、

それは建国史解明の最強の切り札=「卑弥呼の仏教女王制」社会が生んだ

歴史的な産物だったのである。


『参考』

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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
シュメル-人類最古の文明
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