『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録09:8頁
この志筑天神の前に<津名>を置くと津名志筑天神になる。
ツナシヅキ天神という発音を聞くとすぐ比較したくなるのは、
綱敷天神である。
大阪では阪急梅田駅のすぐ東隣りにあるし、
神戸市の須磨区にもある。
その名の由来はどちらも
「菅原道真が太宰府へ流された時、休憩するのに、
牛を引く綱を座布団代わりに敷いたから
「綱敷き」という名が生まれたのだ」と書いてある。
しかし牛を引く綱は細く長さも短い。
とても座布団代わりにはならない。
結局ツナシキに近い名の天神社の説明に困って、
無理やりコジツケたお粗末な言い訳でしかない。
本当の祭神は<志筑天神>こと
<津名之王(つなしき)=倭王・珍>以外にはありえない。
珍は梅田や須磨などに社を残していた。
それが<道真の社>と誤解されながらも現代まで生き延びた。
それは間違いなく<志筑天神の分社>だったのであり、
倭王・珍の勢力を立証する貴重な遺跡だったのである。
これらの<ツナ>の移動経路はどうなっているか?。
沖縄の<ウチナ>=<大天>を出発点とすれば、
鹿児島県沖永良部(おきのえらぶ)島に<知名(チナ)町>があり、
熊本県水俣市の北に<津奈木(ツナ王)町>がある。
ここは対岸に天草(あまくさ)の<御所の浦島>があり、
その向うには<栖本(すもと)町>がある。
これらで<洲本市>のある淡路島の地名のルーツだと一見してわかる。
鹿児島の加世田市津貫(つぬき)、
福岡添田町の津野、
山口県の都濃(つの)郡、宇和島市の天満、
徳島阿南市の津乃峰町などもその遺跡だという名をもっている。
『参考』
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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
シュメル-人類最古の文明
歴史徒然
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