『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録09:6頁
では<ツナ>とは何を意味する言葉なのだろう?。
讃がパーリ語への当て字だったからこれもパーリ語か?。
パーリ語の[thuna]<ツナ>は<柱>のことで、
それも祭壇のような<神聖なものの柱>のことである。
だとすれば淡路島での「国生み」の時、
伊弉諾(イサナキ)尊・伊弉冉(イサナミ)尊が
天の御柱の回りを巡って国生みをしたという伝承は、
この<津名>というパーリ語と切っても切れない深い関係があることになる。
また<沖縄>の原名<ウチナ>は<大天国>と書いても<ウチナ>と発音するから、
<チナ>は<天>そのものでもある。
天の御柱とは<津名>というパーリ語の美しい訳語だということになる。
『記・紀』神話と呼ばれてきた中にある
「天の御柱」はパーリ語の[thuna]を訳した美称で、
今の<津名>はその遺物だったのだ。
淡路島の東南に面した暖かい中央部を占め、郡名にもなっている
<津名>は倭王・珍の時代の首都だった。
だから大阪湾が茅沼の海と呼ばれた。
<茅沼>は本来は<チヌ>ではなく<チヌマ>で
「チヌ国(マ)」だったから<沼の字>が使われている。
ということもわかる。
そのさらに中心部に<志筑(しづき)天神>という神社がある。
社殿は小さいが『延喜式』にも記載された格式の高い古社である。
この<天>は<ツナ>・<チナ>・<チヌ>そのもので、
この「天神」とは「津名のお上(かみ)」だった<倭王・珍>その人だったことは、
ここまでくると誰にでも理解できる。
『参考』
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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
シュメル-人類最古の文明
歴史徒然
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