2010年4月19日月曜日

大分は倭(オオ)王(ギ)都(タ)。裴清(ハイセイ)の?国は倭国の誤りか?

『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録06:19頁

ここで、いま見た地名について確認しておこう。

まず大分とは何だったのか?。

これは、本来は古音でオオギタと発音するというのが定説である。

それを考証してみよう。

この大=オオは「倭」とみると「倭王都(オオギタ)」、

倭王の都のある国を意味したことになる。

次の移動先・ウワシマは大倭之国とすると、倭をワと読んでいるが、

これはご存じの通り唐代以後の発音で。

4・5世紀ならウワは倭一字の発音でなければならない。

各地に点在するウワは統一日本国誕生以前の地名である。

これとは逆に能登の輪島のように確かに倭之国を意味していても、

そのワは唐代以後の発音だから、

大化の大阪倭国政権崩壊後の地名だとすぐわかる。

この時代につけられた東国のウワのほうは、

先に伊達氏のところでお話ししたように、

本物の大倭(ウワ)政権が、

一時的にせよ所在したことを示す大きな遺跡なのである。

ではこれまで私が、

宇和島をなぜ?

大倭之国としてお話ししてきたのか?ご説明しよう。

それは『随書』にある俀(ダイ)国は、

この大倭をダイイと音読したものに合うからである。

それを裴清(ハイセイ)に説明した人物は、

大をウ、倭をウワイと発音するのは訓読だと

思っていたから、

裴清には音読で説明する必要があると考えたので

「ダイイ」だと説明したのである。

だが通訳に不慣れな二人は真意を伝えられず、

裴清は聞いた発音に合う俀(ダイ)の字を当てたのである。

『参考』

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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
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