『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録06:19頁
ここで、いま見た地名について確認しておこう。
まず大分とは何だったのか?。
これは、本来は古音でオオギタと発音するというのが定説である。
それを考証してみよう。
この大=オオは「倭」とみると「倭王都(オオギタ)」、
倭王の都のある国を意味したことになる。
次の移動先・ウワシマは大倭之国とすると、倭をワと読んでいるが、
これはご存じの通り唐代以後の発音で。
4・5世紀ならウワは倭一字の発音でなければならない。
各地に点在するウワは統一日本国誕生以前の地名である。
これとは逆に能登の輪島のように確かに倭之国を意味していても、
そのワは唐代以後の発音だから、
大化の大阪倭国政権崩壊後の地名だとすぐわかる。
この時代につけられた東国のウワのほうは、
先に伊達氏のところでお話ししたように、
本物の大倭(ウワ)政権が、
一時的にせよ所在したことを示す大きな遺跡なのである。
ではこれまで私が、
宇和島をなぜ?
大倭之国としてお話ししてきたのか?ご説明しよう。
それは『随書』にある俀(ダイ)国は、
この大倭をダイイと音読したものに合うからである。
それを裴清(ハイセイ)に説明した人物は、
大をウ、倭をウワイと発音するのは訓読だと
思っていたから、
裴清には音読で説明する必要があると考えたので
「ダイイ」だと説明したのである。
だが通訳に不慣れな二人は真意を伝えられず、
裴清は聞いた発音に合う俀(ダイ)の字を当てたのである。
『参考』
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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
シュメル-人類最古の文明
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