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創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
牛角と祝祭・その民族系譜:704頁
第十一章 日本に祀られたインドの神々
埼玉・鹿島:剣持神の国(5)稲荷山古墳出土鉄剣銘文の氏族
②多加利足尼
第2代の名を「タカリスクネ」と読む見解もみられるが、
これは「多(オホ)のカリ宿禰」と解読すべきである。
その上祖「意富」を多氏と解する理由は、
2代4代5代名の最初に「多」があるからである。
足尼は宿禰と同義とみられるが「多加利(おおかり)」は
ahas-kara で「太陽」を意味する。
この ahas-kara は ahas-cari で
cari は「動くこと、行」である。
ここに窺われるのは日神崇拝者の系図である。
③弖已加利獲居
第3代の名は「テシカリワケ」と訓ある。
獲居は「別」と理解されている。
「テシカリ」は trjo-kara の音写で「光輝のもの」で、
これも「太陽」を表わしていると考えられる。
④多加披次
第4代の名は「多のカワジ」と訓め、
カワジはその語義を確定するのは難しいが、
現在の埼玉郡川里村の「川」に係わるものと考える。
というのも村内の地区名「広田(ひろた)」の祖語を
「コウダ/コウチ」とすることができるからである。
成田市台方の麻賀多神社のある地域公津(きみつ)は
「コウチ」で、その隣りの江弁須は「カワジ」に近似する。
「カウチ」は
奈良県桜井市、明日香村などかっての大和国高市郡、
大阪府の「河内」に通じ、古代の王朝所在地の地名に係わり、
これらを考察すると「王族」ないし
サンスクリット語の「城」を意味する koṭṭa 、
セム語の kussi(王座)を祖語とする
「城主」を表わすものとみられる。
川里村広田の南には行田市埼玉のすぐ東に接し屈巣(くす)、
さらに鴻巣があり、加披次の遺称ともみられる。
《参考》
ARPACHIYAH 1976
高床式神殿、牛頭、空白の布幕、幕と婦人、マルタ十字紋等
(アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている)
牛頭を象った神社建築の棟飾部
本生図と踊子像のある石柱
Tell Arpachiyah (Iraq)
ハラフ期の土器について
ハブール川
ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor
、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur
ARPACHIYAH 1976
高床式神殿
牛頭を象った神社建築の棟飾部
神社のルーツ
鳥居のルーツ