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創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
牛角と祝祭・その民族系譜:692頁
第十一章 日本に祀られたインドの神々
埼玉・鹿島:剣持神の国(2)香取神宮と鹿島神社②
この kadja は鹿島神宮の「カシマ」の祖語の語幹をなす。
鹿島名は和名類聚抄に「常陸国鹿島郡」とあり、
続日本紀の養老7年に初めて見られる。
しかし、それ以前は常陸国風土記に
「香島郡(かしまこおり)」とあるように「香島」と表記された。
だがさらに遡及するとやはり
「カジマ」であったと考えられるのである。
というのもこの地名は鹿島神宮の成立により
誕れたものであるからである。
香島郡に常陸国那珂郡の南部の一部と
上総国海上郡の北部の一部を
合併して成立したものである。
そこで鹿島神宮の原型であるが、
同神宮の祭神は建御雷神であることから考察すると、
「埼玉」の祖語 śakti-mat が視座を与えてくれる。
Śakti kaḍja と同義であり、 kaḍja-mat が
また「剣持」「槍持」で、これが「カジマ」の祖語である。
常陸風土記「香島郡」にある
「其処(そこ)に有ませる天の大神社、坂戸の社、沼尾の社、
三処を合せて、惣(す)べて香島の天の大神と称(い)ふ」
とあるところの「坂戸」は śakti をいうものである。
同語は剣、刀と共に「槍」がその語意の中に含まれており、
現在も鹿島神宮の伝統に「鹿島槍」として生きている。
神宮の北方の地名和(かず)は kaḍja の転訛であろう。
《参考》
ARPACHIYAH 1976
高床式神殿、牛頭、空白の布幕、幕と婦人、マルタ十字紋等
(アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている)
牛頭を象った神社建築の棟飾部
本生図と踊子像のある石柱
Tell Arpachiyah (Iraq)
Tell Arpachiyah (Iraq)
ハラフ期の土器について
ハブール川
ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor
、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur
ARPACHIYAH 1976
高床式神殿
牛頭を象った神社建築の棟飾部
神社のルーツ
鳥居のルーツ
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