2014年7月2日水曜日

稲荷:黄金山信仰(1)稲荷山⑨


 『Yahoo!天気・災害』
 Matのジオログ

 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:678頁

 第十一章 日本に祀られたインドの神々

 稲荷:黄金山信仰(3)稲荷山⑨

  最後に、稲荷神社といえば赤い鳥居に特徴づけられている。

 その理由は五祭神のうちの四(しの)大神に係わる。

 その呼称を「シノ」としていることは西野、科、志野と同様

 花を表わす sūna とも考えられるが、

 この場合は「空虚、大空」を表わす śuna に依拠した

 シネル sineru 山に対応する。

 「四」は第四位の表記で、サンスクリット語の cuturtha を表わすが、

 その派生語が同義の turya で、その音写が「鳥居」である。

 鳥居は四大神名そのものなのである。

 しかも第四位は「空(くう)」であり、

 東京の港区の赤坂で新宿区四谷の関係でも紹介したように

 「空虚」を表わす用語に ākasa があるため、

 そこから想像された日本語の「赤(あか)」を

 鳥居に塗るようになったものである。

 鳥居ばかりでなく社殿が朱に塗り込められているのは、

 四大神に係わるこのような背景があるからである。


 この状況からしても稲荷山信仰が

 天界 śuna 信仰であることが理解できる。

 またインドラ神の住むスヴァルガのあるスメル山信仰である。

  スメル(シネル)山は黄金に輝く山と美称される。

 Hemâcala あるいは Hemâdri はその別称で、

 「黄金山」の意味である。

 インドの首都ニューデリーの北方ヒマラヤ山脈に沿って

 Hemacala 洲がある。

 デリー空港からカシミールのスリナガルまで

 飛行機で往復したことがあるが、

 その地方のヒマラヤ山脈はまさに黄金色に映えていた。

 《参考》

 ARPACHIYAH 1976
 高床式神殿、牛頭、空白の布幕、幕と婦人、マルタ十字紋等
 (アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている) 
  

 牛頭を象った神社建築の棟飾部

 本生図と踊子像のある石柱

 Tell Arpachiyah (Iraq) 
 Tell Arpachiyah (Iraq)     
 ハラフ期の土器について
 ハブール川
 ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor
、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur
 ARPACHIYAH 1976
 高床式神殿
 牛頭を象った神社建築の棟飾部
 神社のルーツ
 鳥居のルーツ 

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