2014年7月12日土曜日

埼玉・鹿島:剣持神の国(2)香取神宮と鹿島神社④

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 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:694頁

 第十一章 日本に祀られたインドの神々

 埼玉・鹿島:剣持神の国(2)香取神宮と鹿島神社④

 京都市右京区太秦に鎮座する木島神社がそれである。

 延喜式神名帳葛野郡に載る木嶋坐天照御魂神社名神大である。

 同社の東側に太秦安井の地名があり、

 「安井」が木島 kṣema の意訳名であることが窺われる。

 このキシマが「カシマ」となったのである。

 「香」字が当てられたのは、

 紀伊国の紀氏関係で説明したように、

 同字が kha の音写で「天空、空虚」を表わし、

 風土記にある「天の大神」の「天」に相当するからである。

 「香」が「鹿」となり、鹿が神使いとされるようになったのは、

 鹿渡、鹿殿といわれる医薬神の系譜の信仰が入ったからである。

 風土記に載る香島郡の西側は「行方(なめかた)郡」で、

 「方」は鹿をいうもので行方は「鹿渡」と同義である。

  以上の内容から、祭神建御雷神が、

 前玉神、経津主神と同じ神格で、

 その祖像がインドラ神であることが明白である。

 鹿島神宮の周辺をみると、神敷の地名がある。

 「敷」は稲敷郡でみたように śuci の音写で

 「光輝」を表わし、「神敷」は雷光を表わす。 

 同神宮の北方に「猿田」、南方に「佐田」があるが、

 それぞれ「猿田彦」「佐田彦」名に依るもので、

 インドラ神の日本での尊名であり、
 
 鹿島神宮が同神名に係わる神格であることを示唆している。

 宮城県塩釜市の塩竈神社の祭神が、

 本殿の左宮に武甕槌神、右宮に経津主神、

 そして別宮に塩土老翁神であるが、

 インドの神インドラ神が日本において土着し、

 三つの神格に変化して奉祀されていることとなる。


 《参考》

 ARPACHIYAH 1976
 高床式神殿、牛頭、空白の布幕、幕と婦人、マルタ十字紋等
 (アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている) 
 

 
 牛頭を象った神社建築の棟飾部

 本生図と踊子像のある石柱

 Tell Arpachiyah (Iraq) 
 Tell Arpachiyah (Iraq)     
 ハラフ期の土器について
 ハブール川
 ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor
、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur
 ARPACHIYAH 1976
 高床式神殿
 牛頭を象った神社建築の棟飾部
 神社のルーツ
 鳥居のルーツ

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