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創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
旧約聖書「創世記」:牛角と祝祭・その民族系譜:529頁
第十章 天毒とセリカ
漢書の海洋交易網(3)
その州は広大で人々も多く珍しい物が多い。
武帝時代より、何れも貢物を携えて来見した。
訳長がいて黄門に属し、募集に応じた者とともに船出して
明珠、辟流離、宝石や珍奇な品物を構わんと、
黄金と様々な絹織物を持参して赴いた。
行く先々の国々では、食事に女性がはべり、
蛮夷の商業がリレー式に選んでくれる。
だが、取引の利益をめぐって、
剽掠(かすめ)とられたり、殺されこともあり、
風波に悩まされて溺死したりする。
さもなくば数年たって帰国し、周囲に二寸もある珠国を
もちきたる。
平帝の元始年間、王莽が政権を握り、
その威徳を輝きやそうと黄支国に莫大な贈物を持たせ、
生きた犀を献上するよう使者を遣わした。
黄支から船で八ヶ月ほどで皮宗に到着し、
さらに海路二ヶ月で日南、象林地方に到着するといわれる。
黄支の南に巳程不国があるが、漢の訳使はそこで引き返す。
《参考》
•「漢書」地理志(1世紀)
日南(ベトナム中部)~黄支国(南インドのコーチン)へ至る
通商路が記されている
「漢書」地理誌(1世紀)
日南、障塞の徐聞・合浦より船行すること
五月ばかりにして都元国有り。
又、船行すること四月にして邑盧没国有り。
又、船行すること二十余日にして湛離国有り。
歩行すること十余日にして夫甘都盧国あり。
夫甘都盧国より船行すること二月余にして黄支国有り。
民俗はほぼ珠涯と相類す。
その州は広大にして戸口は多し。
異物多し。
武帝より以来皆献見す。
訳長有りて黄門に属す。応募する者とともに海に入る。
(中略)
蛮夷の賈船、転送してこれを致す。
亦た、交易に利あらば、人を剽殺す。
又、風波に逢いて苦しみ、溺死す。
しからさる者は数年にして来り還る。
•「漢書」地理誌
地名の比定
•日南 :ベトナム北~中部
•都元国 :不明
•邑盧没国 :不明
•湛離国 :チャオプラヤー下流?
•夫甘都盧国 :テナセリム?
•黄支国 :南インド
ARPACHIYAH 1976
高床式神殿、牛頭、空白の布幕、幕と婦人、マルタ十字紋等
(アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている)
牛頭を象った神社建築の棟飾部
Tell Arpachiyah (Iraq)
Tell Arpachiyah (Iraq)
ハラフ期の土器について
アルパチア遺跡出土の碗形土器
ハブール川
ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor
、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur
ARPACHIYAH 1976
高床式神殿
牛頭を象った神社建築の棟飾部
神社のルーツ
鳥居のルーツ
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