2011年11月19日土曜日

1世紀以上も時代を間違えて編集した『仲哀天皇紀』


 『出典』言語復原史学会加治木義博大学院講義録22:21頁

 《1世紀以上も時代を間違えて編集した『仲哀天皇紀』
 《1世紀以上も時代を間違えて編集した『仲哀天皇紀』

 ではソナカ本人の記事である『仲哀天皇紀』や

 『帯中日子天皇記』『神功皇后紀』などは正確なのだろうか?。

 答は全部「ダメ」である。

 そこに書かれている内容はともかく、

 その時代が史実と、とんでもなく、かけ離れている。

 史実のソナカは若い卑弥呼と結婚した。

 その卑弥呼が倭国連邦の女王に共立されたのは、

 中国後漢の桓帝と霊帝の間なのだから2世紀の後半である。

 そのときソナカはすでに死んで卑弥呼は神功皇后として連戦した後だった。

 以後、彼女は「夫婿なし」のままで248年の死を迎えた。

 彼女を倒して邪馬壹国を樹立したのは、

 彼女の宗女・壹與を女王に立てて政権を握った伊支馬=垂仁天皇なのだから、

 ソナカが死んでから約70年経っている。

 ところが、その垂仁天皇の皇子が景行天皇で、その皇子が成務天皇、
 
 その皇子が仲哀天皇だというのだ。

 どんなに計算してみても、実際より1世紀以上後の存在になっている。

 垂仁天皇から見れば祖父より古い存在のソナカが、

 『記・紀』では垂仁天皇の曾孫になっているのである。

 これは歴史書としてダメだと言うほかない。

 このことが明確に立証したことは、

 前後関係がこんなに逆転している『記・紀』の系譜は、

 実にいい加減なもので、

 親子関係なども盲信できないということである。

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