2011年11月9日水曜日

全て「1つのソナカの史実」のバリエーション


 『出典』言語復原史学会加治木義博大学院講義録22:11頁

 《全て「1つのソナカの史実」のバリエーション
 《全て「1つのソナカの史実」のバリエーション


 ⑥ 『古事記』では、

    この<天日槍>のことは、ずっと後の応神天皇の記事に入っていて、

    その内容も随分ちがっている。

    「昔、新羅国主の子・天日矛(アメのヒホコ)が渡来した。

    その理由は、新羅の阿具沼で女性が昼寝していて妊娠し赤玉を生んだ。

    一部始終を見ていた男がその赤玉を貰い受けていっも腰につけていた。

    山に田を作っていたので、食物を牛に積んで出掛けると、

    途中で出会った天日矛が

    「お前は牛に食物を積んで山の中へ入ろうとしている。

     この牛を殺して食うつもりだな」

    と捕らえて、牢獄に入れようとした。

    男は弁明したが許されそうもないので、

    あきらめて、大切な腰の赤玉をワイロにして、やっと許された。

    日矛は玉を床に置いておくと美少女になったので妻にしたが、

    月日が経つにつれて、日矛の態度が悪くなったので、

    妻は「私は貴方ごとき輩の妻になる女ではない」と

    小船で難波に渡ってしまった。

    それを追って日矛も難波へ来たが、役人が上陸させなかったので、

    多遅摩(たじま)に行って、そこの前津見と結婚して子孫を残した。

    その中には「<息長帯比売>の御祖の<葛城高額比売>もいる」

    といった話になっている。

    これで、

    牛に食べ物を積んで山中の田へ行く話と、

    玉が少女になる話、

    少女が難波へ逃げ、それを追ってやって来たという話が

    全て同一なので、

    <天日矛>と<都怒我阿羅斯等>は同一人。

    以上の話は全て1つの<ソナカ>の話だったとわかる。


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