『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録17:30頁
那覇は「ナ」ではないが、
沖縄語はウチナをウチナーと発音する。
このナは「国」を意味する国称だから「ナ」なのだが、
それをナーとひっぱる。
そこで新井白石が「縄(ナハ)」と当て字したのである。
那覇も同じことで「覇」には元々特別な意味はない。
長くひっぱった語尾に、勿体をつけただけのものにすぎない。
だから港の津をつければナツ。
福岡の娜津はこの那覇津の人々が移動した先につけられた
「港湾都市の名」だったのである。
これは冬夏の縦軸は沖縄本島から夫余までを含んでいるから、
奄美に南限を置く卑弥呼の五彩圏より後で、
沖縄を強く意識した時代のものだから、
沖縄で即位した壹與と位宮の時代に始まっているが、
その時代には広島はまだ安芸にはなっていない。
だから、
壹與時代にはナツとフユという日本語は生まれたが、
四季圏はまだ生まれていない。
四季圏は、
倭(ウワイ)が日向から中国地方に移動して、
上井(アゲイ)に発音が変わり、
それに「安芸(アゲイ)」という当て字がつけられたあと、
「アキ」と読むようになるには相当年月がかかる。
中国地方を東進した倭人は
卑弥呼と同じ高句麗系の長寿王=敏達天皇と用明天皇だから、
その当時はまだウワイと呼ばれていた時代で、
それがアゲイと発音を変え、
文字も安芸に変えたあと
さらに「アキ」と続み変えられるのには、また時間がかかる。
『ウバイド』
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