2011年4月17日日曜日

変形は激しいが卑弥呼と同じ名乗り実在

 『ウバイド』
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 『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録17:23頁

 ここまで来れば

 「芦花部」という、

 この地名の、古代からの実在を疑う人はないと思うが、

 さらに念の為に、

 それが名乗りとして使われたかどうかを調査してみた。

 すると『記・紀』にも

 『先代旧事本紀(くじほんぎ)』の「天皇本紀」にも、

 明確にその名乗りが記録されていたのである。

 『古事記』は「足鏡別王」と書き、

 父は倭建命、母は山代の玖玖麻毛理比売だから、

 そのままだと仲哀天皇の異母弟になる。

 『日本書紀』には

 日本武尊系譜には書かれていないが、

 足鏡別王とほとんど同じ名の「蘆髪蒲見別王」が、

 仲哀天皇の元年11月の小節に出てくる。

 また『先代旧事本紀(くじほんぎ)』の

 「天皇本紀」と『住吉神代記』には、

 葦敢竃見別命が日本武尊と弟橘姫の子として出てくる。

 系譜は単純ではない。

 つねに深く研究して戴きたい。

 地名を名乗るのが「名乗り」なのだから、

 アシカビが元になっているとわかっているから、

 どれが良いか簡単に順位を決められる。

 「ビ」に「美」を使うとアシカミになる。

 「蘆髪」はそれに合うが、

 「葦敢」は、

 その蘆髪を「アシカン」と南九州語詑りで発音しているから、

 蘆髪より後で、

 足鏡は「アシカ・ガミ=アソカ神」に合い、

 地名からは最も離れているが、意味は一番正しい。

 これは地名を知らずに名乗りだけで

 『日本書紀』の誤りを訂正したものだと物語るから、

 『古事記』のこの部分は

 『日本書紀』を読んでから書かれたのだとわかる。

 『参考』
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