2010年5月27日木曜日

やっと私たちに追随し始めた考古学界

『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録08:16頁

同館長はさらにいう。

「そして4世紀末までの期間を前期古墳の時代としています。

この時代は大和政権が部族国家から脱して統一国家へと発展していく時期であります」

4世紀末までは大和政権は部族国家に過ぎなかったというのである。

なぜなら今回の展示が示すように、その期間の出土品は貧弱で、

とても統一国家の首都の面影もないからなのである。

そして館長はこう続ける。

「そして前期の後半から末、この政権の内部が変質するようです。

新しい段階に入るための摸索の時期であるのでしょう。

これを「政権交替」という言葉で言い表すのが妥当か否かはともかく、

大きな変化が見られるようになります。今回の展示はこの変化を捉えようとしています」

館長は、その大変化を「政権内部に生じた変質」だと想像しているので、

それを「政権交替」と言いきるのはどうかと迷っているが、

私たちはもう早くから、

奈良県にあった政権が次々に外圧に潰されては交替して行った事実を知っている。

それを頑強に否定し続けてきた考古学界の重鎮が、

今やっと『政権交替』を看板にする所まで追随してきたのは痛快である。

『参考』

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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
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