2010年5月26日水曜日

考古学界の大変身?ヤマト『政権交替』展!

『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録08:15頁

だが、私たちの努力は無駄ではなかった。

いま奈良県立・橿原考古学研究所の博物館では秋季特別展を開いているが、

そのタイトルは、なんと!

『政権交替』-古墳時代前期後半のヤマト-である(2002/11/24)。

その図録の巻頭で河上邦彦館長はこう述べている。

「最近の研究では大和政権が3世紀初め頃に成立したと考えています」。

戦前は、神武天皇が紀元前660年に即位して大和政権を創始した聖地として、

太平洋戦争に一役買った橿原市だったが、

戦後から近年まではそれが訂正されて紀元前後に即位したことになっていた。

それが今また、さらに変更されて

「3世紀初め頃に成立した」と信じているというのである。

だとすればこれは2世紀から3世紀にかけて

実在したことの確かな卑弥呼は大和政権とは

無関係だという宣言なのである。

卑弥呼は神武天皇の子孫、孝霊天皇の皇女で、

『記・紀』では倭迩迩日百襲姫というのがその名乗りとされ、

その墓は同考古学研究所が担当する地域にある「箸基古墳」だとされてきた。

これもまた、すべてが否定されてしまうのである。

それ以上に神武天皇の存在そのものが否定されている。

近鉄・橿原神宮前駅の近くにある同研究所が、

隣接する橿原神宮と畝傍陵の存在まで否定してしまったのである。

『参考』

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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
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