2010年5月17日月曜日

パーリ語が解いた「葦」の国の謎

『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録08:6頁

では続く「葦」は何処にあった国なのか?。

これはアシと読んだのでは、そんな古代国は見つからない。

福岡と兵庫に芦屋がある程度だ。

アシハラまで続けてみても北陸の温泉地・芦原ぐらいしか見当たらないが、

ここも「アワラ」と発音して、アシハラでもない。

ところがこの葦がパーリ語の葦を意味する当て字だとわかると、

一転して謎が解けるのである。

パーリ語の「葦」は「ナラ na-la」である。

ナラは奈良とみると「豊」の大阪府豊能郡と豊島郡から河内を経て、

生駒山地を境界にするだけの、れっきとした隣接地域である。

国と呼べる程の広さをもったナラは全国をみてもここしかないから、

天孫降臨の「豊・葦」は近畿の中央部を指しているのだ。

仮にこのナラを『魏書倭人章』の奴国とみると

豊前に隣接していて都合が良さそうだが、

ご存じのように奴国はナコクではなく「ノマ」としか読めない。

ナラと読むのは間違いだとわかっているのだから、

近畿の「奈良」以外には正解はないのである。

ここまでわかると、次の「原」は奈良とは無関係だから、

これも一字で他の国を指しているとみるほかない。

しかしハラという古代国家は存在しないし、

「ゲン」と読む古代国家も関西以西にはみつからないし、これに合うパーリ語もない。

残るのは大隅語は関東語と同じく日(ヒ)をシと発音するから、

そうした音韻変化を考えにいれて「原」を検討することである。

『参考』

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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
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