『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録08:8頁
では具体的に、どんな人々が<カ行>と<ハ行>に、それぞれ発音していたのか?。
この答も簡単である。
いま韓国の人たちは自国の「韓」を<ハン>と発音するが、
私たちは「カン」と発音するのが正しいと信じている。
というより日本国内では「カンコク」と言わないと意味が通じないからである。
同様に韓国では「ハン」と発音しなければやはり意味が通じない。
これでおわかりのように
<ハラ>という発音は半島の韓国型であり、
<カラ>が列島の倭国型だったのだ。
またこのことで「ハラカラ」という造語が何時生まれたかもわかる。
それは<ハラ>が正しいと信じていた半島居住者たちが、
大量に列島内へ移住してきた時期、
すなわち大化大戦による日本誕生時代以外には生まれなかった「同胞」思想が、
この時に限って生まれたからだ。
だからそれ以前の倭国では「ハ」は「カ」と発音していた。
「原」は<カラ>に対する当て字だったのである。
ではその時の「カラ」とは何処を意味するのか?。
侵入する目標地として
大阪から奈良を指している時代は
倭の五王時代以外にはないのだから、
倭王讃の名乗りからすでに現われる
<秦韓>・<慕韓>には間違いなく<カラ>がついているし、
属国として挙げている新羅・百済もまた当時はカラの国である。
倭の五王の名乗りをみれば、当時の<カラ>とは国名ではなく、
属国を意味する代名詞だったという形になっている。
『参考』
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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
シュメル-人類最古の文明
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