2010年5月19日水曜日

発音差が意識された時代と「カラ」の真意

『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録08:8頁

では具体的に、どんな人々が<カ行>と<ハ行>に、それぞれ発音していたのか?。

この答も簡単である。

いま韓国の人たちは自国の「韓」を<ハン>と発音するが、

私たちは「カン」と発音するのが正しいと信じている。

というより日本国内では「カンコク」と言わないと意味が通じないからである。

同様に韓国では「ハン」と発音しなければやはり意味が通じない。

これでおわかりのように

<ハラ>という発音は半島の韓国型であり、

<カラ>が列島の倭国型だったのだ。

またこのことで「ハラカラ」という造語が何時生まれたかもわかる。

それは<ハラ>が正しいと信じていた半島居住者たちが、

大量に列島内へ移住してきた時期、

すなわち大化大戦による日本誕生時代以外には生まれなかった「同胞」思想が、

この時に限って生まれたからだ。

だからそれ以前の倭国では「ハ」は「カ」と発音していた。

「原」は<カラ>に対する当て字だったのである。

ではその時の「カラ」とは何処を意味するのか?。

侵入する目標地として

大阪から奈良を指している時代は

倭の五王時代以外にはないのだから、

倭王讃の名乗りからすでに現われる

<秦韓>・<慕韓>には間違いなく<カラ>がついているし、

属国として挙げている新羅・百済もまた当時はカラの国である。

倭の五王の名乗りをみれば、当時の<カラ>とは国名ではなく、

属国を意味する代名詞だったという形になっている。

『参考』

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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
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