2010年3月11日木曜日

日本古代王族の婚姻系譜(34)



 『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録05:18頁


 出典:言語復原史学会・正会員:柿本一征


 「「国造り」=「よみがえり」世界観の象徴」


 どんな小さな国(邦)でも、新しく邦を始めるときには、


 その邦のシンボルとなるものを設定する


 (ヘソ石を据える、山中の岩を割る、小山を築く、杭を打つ、木を植えるなど)、


 あるいはそういう行為を為すのである。


 こういうものを築造して王の権威の高揚を図る(築造するだけの力量を誇示する)、


 あるいは国民意識の高揚の効能もあるであろう。


 いずれにしても、奴隷労働などではありえない、ということはいえる。


 立岩から割石一つ切り出すにしても、


 国民総動員で力を合わせて運搬したのである


 (総動員というのは直接間接という意味である。
 
 男はロープを引っ張り、女は食事をつくった《かどうかはわからないが》)。


 それが国造りというものだからである。


 ある時期(四世紀初頭~およそ前半)、ある集団にとっては、


 丘の中腹に列石施役の築造がそれに該当した、というだけのことである。


 それにしても、こんな大それた施設を軍事目的以外の目的で築くということは、


 相当に強く大きな、意識的、生産力(国力)的なインパクトがあったのに違いない。


 世界観の断裂があったと表現出来る程度のそれである。


『参考』


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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
シュメル-人類最古の文明
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