ブログのタイトル「大学院講義歴史(創世紀)」は、 日本は平成から西暦2019年に元号が令和に御代代わりしました。 また20世紀も20年前に終わりました。 21世紀は日本にとっても私にとっても「黄金の世紀」です。 「黄金の世紀」に向ってそれぞれが邁進しましょう。 第二次世界大戦(日本にとっては大東亜戦争)が終了して75年目を迎えました。 更に2018年は明治維新からは150年になります。 この間の19世紀20世紀の日本の諸外国との政治外交の歴史は 事により未だ不透明な霧に覆われたままであります。 現在、日・中・韓で歴史認識が問題になっていますが それぞれの当時国が真実の歴史は何であるかの認識にたって 真剣に物事を考え、発言しないと言うだけでは問題の解決にはならない。 令和2年4月吉日
2010年3月10日水曜日
日本古代王族の婚姻系譜(33)
『出典』言語復原史学会・加治木義博:大学院講義録05:17頁
出典:言語復原史学会・正会員:柿本一征
「儀礼施設としての列石築造物」
これら十数例の列石遺跡は全て数百年(三百数十年)の年代差を
含み持つ複合遺跡なのである。
施設築造の目的は、
国立(建)(正確にどういう学術用語がよいのか僕には解らない)-
我らが叢の象徴を造る(造った)ということだったのではないか、と考察する。
列石は丘(又は小高い山)の中腹を上昇したり、下降したりして、
低平面に降りているものもある(おつぼ山や鹿毛馬の場合)から、
これは、必ずあの世(冥界)とこの世(現世)の境界(境目)を意図している。
これらの施設が例外なく強調している水門、泉、門(城門などではない)、
崩れ(混沌=カオス)、オンパロス(これら施設内邸には必ず象徴物がある)などは、
全て宗教的、宇宙観、世界観、信仰的な意味でのよみがえり
(=冥界を潜ってこの世に復帰する)の象徴である
(この部分は「境界論」の専門家の領分である)。
このことから、僕は当初、「王の即位のための施設」だったのではないか、
との素人的直観的想定のもとに、観察、考察、研究を出発した。
首尾よく完成の暁には、
その築造者は必ずなにがしかの儀式儀礼を
その施設を利用して行っていることは間違いないし、
年々の儀式儀礼においても、王ただ一人だけだったか、
あるいは国民も含めての集団がそうしたか否かは不明だとしても、
更新儀礼施設としても利用された筈である。
王が即位儀式をおこなう施設として築くこともありうるし、
完成された施設を利用して即位儀礼か、
あるいはなにがしかの更新儀礼かをおこなったこともありえるが、
それよりも現実的な解釈は、「新しい国造り」もまた「よみがえり」であるから、
こういうものを築造して、新しい国のシンボル(象徴)にしたのである。
『参考』
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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
『メソポタミア世界』
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