2012年2月20日月曜日

奇妙な二重構造になっている3貴子生み



 『出典』言語復原史学会加治木義博大学院講義録25:25頁

 《奇妙な二重構造になっている3貴子生み
 《奇妙な二重構造になっている3貴子生み
「国生み」
 伊耶那岐・伊耶那美2神の事跡は、何といっても<「国生み」/a>である。


 ところがこの国生みが奇妙な二重構造になっている。

 『古事記』は伊耶那岐が天沼矛を使って淤能碁呂(オノゴロ)嶋を得、

 伊耶那美と共に天降って、

 そこを天之御柱と八尋殿に見立てて子供を生むが、

 その水蛭子(ヒルコ)は葦船に乗せて流し捨て、

 淡嶋という子供も子の内に入れなかった。

 そこで柱巡りをもう1度、男性主体に変えてやり直すと、

 今度はうまく行って、

 淡道之穂之狭別嶋、伊豫之二名嶋、筑紫嶋、伊岐嶋といった順に国々が生まれる。

 これが淡道をアワジと読んで淡路島のこととし、だから淤能碁呂嶋も淡路島か、

 その付近の島だとして、淡路島に伊弊諾神宮がある理由にしている
 
「大阪湾国生み」であることは、すでにこの講座で細部まで検討ずみなので、

 後は省略するが、

 私たちは、このイザナキが履中天皇だったことを突き止めて、

 史実を細部まで熟知することができたのだった。

 ところが『日本書紀』は、天瓊矛で磤馭盧(インギーラ)島を得、

 そこに天降ってその島を国の中心柱として左右から回って声をかけると、

 イザナキは不愉快で、方法を逆にして淡路洲を胞にしてみたが、

 やはり不快だったので「吾恥(あは)じ」=淡路(あはじ)というのだと、

 淡路に対する反感を露わにしていて、同じ淡のつく淡島を追放したというのと、

 共通していることに注意がいる。

 『参考』
 『言語復原史学会:Web』
 『言語復原史学会:画像』 

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 《参考》
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