2012年1月14日土曜日

寓話「天の御柱めぐり」が生んだもの



 『出典』言語復原史学会加治木義博大学院講義録24:16頁

 寓話「天の御柱めぐり」が生んだもの
 寓話「天の御柱めぐり」が生んだもの

 この舎人親王の行為は、確かに私憤だが、

 彼がたいそう道徳家だったことが

 『日本書紀』を教科書として見ると、はっきりわかる。

 彼は『日本書紀』を帝王学の教科書にするだけの倫理観と教養を身につけていた。

 言い換えると彼は帝王学を学んで育っていたのである。

 それは彼に始まったことではなく、

 アレクサンドロス大王が

 アリストテレスから帝王学を始め当時の最高の科学に至るまで、

 ありとあらゆる古今内外の知識を教わったのと同じく、

 幼時から高度の教育を受けるギリシャ発祥の王室の伝統が、

 わが国にもあったからである。

 わが国の五彩圏の5国の名が全てギリシャの国名であるのは、

 アレクサンドロス大王が、占領した各国の首都に

 アレキサンドリヤと命名したのと同じギリシャの伝統が、

 わが国にも伝わっていたことの動かぬ証拠である。

 そうしたギリシャの伝統を伝えていた我が皇室では、

 舎人親王に限らず皇族の子弟が、

 高度の帝王学を学んでいたのは当然だったのである。

 だから親王は、寓話という形で、

 露骨でなく、やんわりと、女性上位の欠点を指摘した。

 それが「天の御柱めぐり」寓話だったのである。

 それは露骨でないため速効性はなかった。

 親王も天皇にはなれなかったが、

 しかし確実に効果をあらわして、

 ついに天皇は男子に限るという伝統を発進させ、

 彼の皇子も即位して淳仁天皇になることができたのである。

 『My ブログ』
 ウワイト(倭人)大学講義録
 古代史ブログ講座
 歴史徒然
 ネット歴史塾
 ウワイト(倭人)ウバイド        
 オリエント歴史回廊(遷都)    
 古代史の画像 
 歴史学講座『創世』うらわ塾
 「終日歴史徒然雑記」
 「古代史キーワード検索」         
 ひねもす徒然なるままに  
 小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
 メソポタミア世界
 シュメル-人類最古の文明 
 The ETCSL project,Faculty of Oriental Studies, University of Oxford

 『検索』
 GoogleWeb検索
 Google画像検索
 YahooWeb検索
 Yahoo画像検索
 翻訳と辞書
 リンクフリー〔UTF-8 対応版〕
 ひねもす徒然なるままに

0 件のコメント: